時は江戸時代、将軍様が鷹狩りに目黒へやってきました。
その時立ち寄った茶屋でさんまを食べることになりました。
焼いただけの素朴な料理、でも脂ののった旬のさんまは、
普段手の込んだ料理しか食べていない
将軍様にとって大変おいしく感じられました。
お城に帰った将軍様、目黒で食べたさんまの味が忘れられず、
家来にさんまを出すよう命じます。
ところが、お城の料理方、庶民が食するさんまなど将軍様に出したことがありません。
でも気を利かし、さんまを油抜き・骨抜きにして蒸し、食べやすいようにしてお出ししました。
それを食べた将軍様、何だかちっともおいしく感じられません。
そこで一言、 「さんまは目黒に限る」 と言ったとか。
こういった話から、「目黒のさんま」が有名になったようです。